50代からの読書感想文:『皇国の守護者』第一巻

読書感想文

『皇国の守護者』第一巻の紹介(あらすじ・概要)

タイトル:皇国の守護者
作者:佐藤大輔
ジャンル:架空戦記小説

物語の舞台
『皇国の守護者』は、地球とは異なる惑星が舞台の架空戦記小説です。人間とほぼ同じ姿をした種族や、「龍」「サーベルタイガー」のような生物が共存する世界が描かれています。さらに、一部の人間と龍は「道術」というテレパシーのような能力で意思疎通が可能です。

時代背景とストーリー
ナポレオン時代や幕末を思わせる時代設定の中で、大国「帝国」と、小さいながらも経済的に豊かな島国「皇国」が戦争状態に突入します。
物語は、帝国が皇国への侵攻を開始し、北部の島へ上陸するところから始まります。


主人公の新城直衛(しんじょう なおえ)中尉は、撤退する皇国軍の時間稼ぎを任されます。

新城は周囲から疎まれる存在でしたが、卓越した知識と冷静な判断力を活かし、敵軍を翻弄。

戦術を駆使して友軍の撤退を成功へと導きます。しかし、戦いは容易ではなく、第一巻のラストでは劣勢の中、帝国軍に立ち向かう場面で幕を閉じます。

『皇国の守護者』を選んだ理由(佐藤大輔作品の魅力)

私が本作を選んだ理由は、佐藤大輔氏の他の作品(『レッドサン ブラッククロス』『征途』)に興味があったためです。

同年代の作者であり、その思想や描写に共感できる部分が多く、以前から気になっていた作品でした。

『皇国の守護者』第一巻の感想(リアルな戦場描写と戦術)

圧倒的な臨場感が魅力
この作品の最大の魅力は、戦場のリアルな描写です。戦術・戦略・兵器が細かく描かれており、まるで自分がその場にいるような感覚に陥ります。単なる架空戦記ではなく、戦場の非情さや、綺麗事では済まされない現実が克明に表現されている点も印象的です。

主人公・新城直衛の冷徹な決断
新城直衛は、目的達成のためには敵だけでなく、時には味方でさえも切り捨てる冷徹な判断を下す人物です。その姿勢には圧倒されるものの、私自身は相手の気持ちを考えてしまうため、共感しにくい部分もありました。しかし、それこそがこの作品のリアリティを高める要素なのかもしれません。

『皇国の守護者』はこんな方におすすめ

  • 戦術・戦略・兵器の描写が好きな方
  • リアリティのある架空戦記を求めている方
  • 魔法や超常現象の要素が少ない戦記小説を探している方
  • 緻密な時代設定と骨太なストーリーを楽しみたい方

『皇国の守護者』の購入方法

本作は古本屋やネット通販で購入可能です。私自身もネットで入手しました。

残念ながら、佐藤大輔氏はすでに亡くなっており、このシリーズは未完となっています。それでも、刊行されている巻まではしっかりと読んでいきたいと思います。

まとめ

第一巻では物語の全体像はまだ見えませんが、今後活躍しそうな登場人物が徐々に登場してきます。

続巻がどのように展開していくのか、非常に楽しみです。

今回もブログを読んでいただき、ありがとうございました!またお会いしましょう。!

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