
読書を始めたきっかけ
本を読むきっかけとなったのは、司馬遼太郎さんと出会ったことです。
高校まではあまり読書をしなかったのですが、司馬遼太郎さんの著書に出合ってから引き込まれました。
臨場感がある司馬さん文書に魅了されて、読み進めるうちに頭の中に映像が浮かんでくるようになりました。
元々歴史が好きだったことも、司馬さんを好きになった理由の一つかも知れません。
それから本を読み続け、次に好きになったのは塩野七海さんです。
中世の地中海を舞台にした歴史物語です。
塩野さんの文書にも引き込まれていき、出版されている著書はほとんど読んでしまいました。
読書感想文
今回は再び読み直したい本をピックアップしてブログで感想文を書いてみようと思います。
今までは、本を読み終わっても自分自身の記憶として残って終わりでしたが、感想文を書くことを目的とすれば読み方も変わってくるのではないかと思っています。
お二人の著書にこだわらずに気が付いた本の感想文を書いていきますので、読んでいただけると嬉しいです。
コンスタンティノープルの陥落 塩野七海
時代は1400年代のヨーロッパ。
現在トルコの首都はイスタンブールと呼ばれています。
その当時は東ローマ帝国の首都であり、コンスタンティノープルと呼ばれていました。
一時期は全盛を図っていたローマ帝国ですが、西と東に分裂しその後は衰退を始めていました。
一方、オスマントルコ帝国は急速に勢力を広げており、皇帝であるスルタン・マホメッド2世が統治している時代でした。
そのスルタン・マホメッド2世がコンスタンティノープルを手に入れるまでの話です。
スルタン・マホメッド2世から感じられた事
若い支配者であり、自身の望むものに対しては明確な意思をもって手に入れる力強さを感じました。
スルタン・マホメッド2世がコンスタンティノープルを手に入れたいと決めた後は、大胆に行動し最後までやりぬいたこと、不可能なことを可能にする発想と実行力に勝利の要因があると思います。
私が本を通じて感じたスルタン・マホメッド2世が行った勝利の要因は2つあります。
- 大砲を作成し実戦に投入
- 常識を覆した大胆な戦術
大砲を作成し実戦に投入
イスタンブールは3重の城壁に囲まれた難攻不落と言われている都市でした。
この城壁を破壊するためには今までより大きな破壊力を持った大砲が必要です。
他国では相手にされなかった開発者の提案を受け入れて実際に大砲を作り上げました。
作成する段階では様々な障害があったと思いますが、それをすべて乗り越えて実際に作ってしまった事
そして実戦に使うところまでもっていけた事に意思の強さを感じます。
常識を覆した大胆な戦術
不可能なことを可能にする発想と実行力がありました。
スルタン・マホメッド2世は軍船に山を越えさせるという大胆な戦術を取りました。
イスタンブールは城壁に囲まれています、一か所は手薄な場所があります。
三角湾と言われた海に面している部分の城壁は3重の城壁に比べれば手薄となっています。
湾に入るには、入り口にある鎖を破壊する必要があり容易に入ることはできません。
さらに、湾には軍船がいるために簡単には城壁への攻撃が出来ない様になっていました。
そこで背後の山を越えさせて湾へ次々と軍船を滑り込ませて、湾内の一角を占領してしましました。
そこから手薄な城壁へ向かっての攻撃を行う事ができました。
まとめ
当時はヨーロッパ最大の都市であったイスタンブールが一人の若くて意志の強い若者により占領されました。
本を読んでいる途中では、この年を占領するのは無理だろうと考える場面が多くありましたが、不可能なことを可能にする発想と実行力がこの結果につながっていると感じました。
若い頃にこの本と出会い、城壁の遺跡を見るためにイスタンブールまで旅行へ出かけたことがあります。
実際に見た城壁の大きさに圧倒されながら、自分の意識は戦いがあった当時の時代に移っていました。
読書感想文を読んで頂きありがとうございました。
また、お会いしましょう。
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