最近は、高齢の母の見守りのため、定期的に実家へ泊まるようになりました。
買い物や食事の準備、冷蔵庫の確認など、日々の小さなサポートが少しずつ増えています。
そんな中、先日ふと母の足元を見ると、足の爪がかなり伸びていました。
目が悪くなり、さらに体をかがめるのも大変になっていたようです。
今回は、高齢の母の足の爪を切りながら感じた、親の老いと50代息子としての気持ちについて書いてみたいと思います。
母は「頼みづらかった」と話していた
以前から気にはなっていたようですが、
「よく見えない」
「かがむのがつらい」
そんな理由から、自分で爪を切るのが難しくなっていたようでした。
ただ、それ以上に印象に残ったのは、
「息子に足の爪を切ってほしいとは言いづらかった」
という言葉でした。
確かに、親にとっても複雑な気持ちなのだと思います。
子供の頃は、
こちらが世話をされる側でした。
それが今では、
少しずつ立場が変わってきています。
最近は定期的に実家へ泊まり、母の見守りを続けていますが、
こうした小さな変化の積み重ねの中で、親の老いを実感することが増えてきました。
高齢の親は足の爪を切るのも大変になる
実際に爪を切ろうとすると、母の親指はかなり巻き爪になっていました。
深く切りすぎると、歩く時に痛みが出てしまいます。
高齢になると、視力だけではなく、体を曲げること自体も負担になります。
私自身も最近、長時間前かがみになると腰がつらくなることがあります。
年齢を重ねると、今まで当たり前だったことが、少しずつ難しくなっていく。
足の爪を切るという小さな行為にも、そんな現実が表れていました。
巻き爪は親子で似ていた
実は、私も巻き爪です。
昔から親指の爪が食い込みやすく、切り方を間違えると痛くなります。
母の爪を切りながら、「これは遺伝なのかもしれないな」そんなことを考えていました。
親子なので当然なのかもしれませんが、足の形や爪の特徴まで似ていることに、
少し不思議な気持ちになりました。
若い頃には気づかなかった、親子の共通点なのかもしれません。
「こんな日が来るとは思わなかった」
爪を切り終わった後、
母が少し笑いながら、「息子に足の爪を切ってもらう日が来るとは思わなかった」と話しました。
そのあと、少し涙ぐんでいました。
嬉しかったのか、情けなかったのか、いろいろな気持ちが混ざっていたのだと思います。
私自身も、なんとも言えない気持ちになりました。
特別な出来事ではありません。
ですが、親が歳を重ね、できないことが少しずつ増えていく。
その現実を、静かに感じた時間でした。
50代になると親との関係も変わっていく
50代後半になり、
親との関係も少しずつ変わってきました。
以前は、「親は元気でいて当たり前」と思っていました。
ですが最近は、
・転ばないだろうか
・ちゃんと食事をしているだろうか
・無理をしていないだろうか
そんなことを考える時間が増えています。
一方で、親も親で、子供に迷惑をかけたくないと思っている。
今回の出来事から、そんな気持ちも伝わってきました。
小さな出来事ほど心に残る
以前の私は、
親の見守りや介護というと、
もっと大変なことを想像していました。
ですが実際には、足の爪を切る。
そんな小さな時間の方が、不思議と心に残ります。
最近は、無理をしすぎず、できる範囲で支えることを大切にしています。
完璧ではなくてもいい。
できる時に、できることをやる。
50代後半になった今、そんな距離感を少しずつ学んでいる気がします。
親も歳を重ね、自分も歳を重ねていく。
これからも、こうした日常を大切にしながら、母との時間を過ごしていきたいと思います。

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