
2025年4月16日(水)/乗馬クラブDSTにて
雨上がりの空に、春の陽差しがやさしく降り注ぐ一日でした。
ほんのりと暖かく、少し湿った空気さえも心地よく感じる…そんな春の空気に包まれながら馬場に立つと、自然と心がふわっと軽くなります。
この日は2鞍。
一鞍目は広々とした馬場で、二鞍目は落ち着いた角馬場でのレッスンでした。
今日の目標はただ一つ
「下半身の力を抜いて、馬の動きを感じること」
これまでは、馬にしがみつくように必死で脚に力を入れていました。
でも、その「力み」が逆に私のバランスを崩していたことに気づきました。
お尻が浮いてしまい、脚も自由に使えない――悪循環です。
今回は、意識して力を抜くことを心がけました。
1鞍目の相棒は「ビックピンク」
前回も乗った、頼もしいパートナー。
軽速歩では「立つ・座る」のタイミングを丁寧に調整しながら、鐙の位置を微調整。
少しずつ、馬とのリズムが合ってくる感覚に、心の中で小さくガッツポーズ。
そして初挑戦となる「長蹄跡の沿っての1湾曲蛇乗り」。
右斜めに進み、左へと折り返し、元の蹄跡へ戻るこの動き…緊張しましたが、思ったよりもスムーズにこなすことができました。
巻乗りでの方向転換、輪乗りでは脚と姿勢の使い方に工夫が必要。
「準備は輪乗りに入る前から始まっているんだよ」とトレーナーの言葉が心に残ります。
馬の進む道をイメージし、そこに導いていく
まるでダンスのようです。
2鞍目の相棒は「パイロ」
堂々たる姿に、乗る前から少し緊張してしまいました。
力強く、でも時に頑固で、私の指示をなかなか受け入れてくれない。
脚の指示が伝わらず、動かなくなる。いくら脚を入れても、びくともしない瞬間
正直、心が折れそうになりました。
でも、そこで諦めなかった。
脚の入れ方、タイミング、位置を少しずつ変えながら、何度もトライ。
やっとの思いで動き出してくれたときは、心の中で「ありがとう」とつぶやきました。
駈足にはなかなかつながらず、まだまだ課題は山積み。
スタッフからのアドバイス、「駈足が出る前に手綱を緩めてしまっている」と言われ、自分では気づかなかった癖にハッとさせられました。
トレーナーからのアドバイス
- 脚を前に出さないこと
→ 停止や駈足で、無意識に脚が前に出てしまう私。
膝をしっかり曲げ、脚の位置を保つことが大切。 - 内方脚へ体重を乗せること
→ 体全体を使って駈足を引き出す。
外方脚を少し後ろへずらし、内方脚で合図する。その流れを身体で覚えていくこと。
今日のまとめ
一鞍目は、まるで馬と心が通じ合ったような時間。
二鞍目では、うまくいかない自分にもどかしさを感じながら、それでも前に進もうとする姿勢を学びました。
特に印象的だったのは、パイロが耳を後ろに伏せたあの瞬間。
「私の指示が強すぎたのかもしれない…」と気づき、もっとやさしく向き合いたいと思いました。
次回に向けて
「馬の動きを感じる」ことが、少しずつ感覚としてつかめてきました。
でも、まだ“これだ!”という感覚はありません。
それでも、焦らずに、一歩ずつ。
春の陽気の中、馬と心を重ねるとても充実した時間でした。
「うまく馬に乗りたい!」
その気持ちは、日を追うごとに強く、深く、私の中に根を張っていきます。
この気持ちを大切に、また次の一歩を踏み出したいと思います。
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