七夕の短冊に願いを込めて

エッセイ

行事のある日常の大切さ

7月7日、今日は七夕ですね。
しかし、普段の生活の中で季節の行事に気づかずに過ごしてしまうこと、ありませんか?

正直なところ、私も今日が七夕であることをすっかり忘れていました。
出社時に商店街を歩いていると、ふと目に入ったのが店先に飾られた笹の葉。
小さな笹でしたが、たくさんの短冊が風に揺れていて、まさに「七夕」そのものでした。

何気なく近づいてみると、短冊には子どもたちの願いごとが書かれていました。
子どもがいない私たち夫婦にとって、こうした季節の行事にはとくに縁遠くなってしまいがちです。

七夕や節分、ひな祭り、こどもの日


どれも子どもがいる家庭では自然と意識する行事ですが、気がつけば私たちは、何年もこうした季節の風物詩に触れてこなかったのかもしれません。

思えば、私も子どもの頃には短冊に願いごとを書いていました。
笹の葉に吊るされた色とりどりの短冊を見て、そんな幼い日の記憶がふっとよみがえってきました。

たとえ小さな飾りでも、こうして目に入る場所にあるだけで、記憶の奥にしまいこんでいた感情が蘇るものですね。
そして気づきました・・・こういう行事は、続けることに意味があるのだと。

昔の人はよく言ったものです。「季節を感じて暮らす」ことの豊かさ。
現代のようにスケジュールに追われ、情報に囲まれていると、つい「今日は何の日だったっけ?」と流してしまいがち。
でも、ふと足を止めて空を見上げたり、風に揺れる短冊に目を向けたりすることで、自分の時間の流れを見つめ直せるのだと思います。

七夕の夜は、織姫と彦星が年に一度出会う日。


それはただの物語かもしれませんが、人の心に寄り添うには十分すぎるほどの意味があるように感じます。
大切な誰かを想い、大きな願いではなくても、心からの小さな願いごとをする。
そんなひとときを過ごすことが、私たちにとって本当に大事なのかもしれません。

実際、短冊の前で立ち止まり、子どもたちの願いを読むだけで、思わず笑顔になっていました。
行事を通して、日常の中にある小さな幸せや、忘れかけていた感情に気づける。
これは歳を重ねたからこそ、ようやく味わえる感覚なのかもしれません。

そして何より、少しだけ心に余裕が出てきた証拠なのかなとも感じています。
周りの景色や空気に目を向ける心のゆとり。
それが、今日という一日を、ちょっとだけ特別なものに変えてくれるのです。

外は今日も猛暑。

全国的に気温の高い日が続いているようです。
熱中症や夏バテには、どうぞくれぐれもお気をつけて。

季節の節目を感じながら、そして小さな願いごとを胸に、どうか皆さんにとっても素敵な七夕となりますように。

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短髪くまさん

生年月日:1968年生まれ
年齢:57歳(2025年現在)
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経歴
理工系の大学を卒業後、自動車設備メーカーに就職。
途中、和菓子職人への憧れから修業を経験。
その後、人材ビジネス業界で25年間勤務し、15年間は役員として活動。
仕事をしながらMBAの科目をすべて履修し、現在はフリーランスとして活動中。これまでの経験を活かしながら、新しい挑戦を続けています。

私について
食べること・お酒が大好き! 特に日本酒・ワイン・ビールを楽しんでいます。
特にワインが大好きです。
過去30年間、自宅でほぼ毎晩ワインを飲んできました。その結果、開けたワインコルクは5,000本以上に達するかもしれません。もしかすると、ワインソムリエよりも多くのコルクを開けているかもしれません。しかし、ソムリエのように詳しいワイン評論はできず、「味が好きかどうか」「食事に合うかどうか」でシンプルにワインを選んでいます。

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