夏が本格化するにつれ、夜の「寝苦しさ」が増してきました。
湿度が高く、気温が下がらない夜は、ただ横になっているだけで汗がにじみ、ぐっすり眠れない日が続きます。
年齢を重ねるにつれ、こうしたちょっとした気候の変化でも睡眠に影響が出るようになりました。
特に中高年にとって「睡眠の質」は、翌日の体調や気分に直結する大切な要素です。
夏の睡眠不足を乗り切るための快眠対策
私自身、夏場の睡眠対策としていくつかの工夫を取り入れています。
その中でも特に効果的だと感じているのが、「氷枕」と「超微風の扇風機」の組み合わせです。
氷枕は首元をほどよく冷やし、寝つきやすくしてくれます。
冷房のように部屋全体を冷やすのではなく、身体の一部だけを冷やすことで、快適さと冷えすぎ防止のバランスがとれます。
また、超微風モードで使える扇風機は、体に直接強い風が当たらないようにしながら、空気を緩やかに循環させてくれる優れもの。
これを使い始めてから、夜中に汗で目が覚めることが減り、睡眠の質がぐっと上がりました。
「睡眠時間が短くても、深く眠れた」と実感できることが、翌朝の気分を大きく変えてくれます。ちょっとした工夫で「夏の睡眠ストレス」が和らぐのです。
妻の体調不良と、夜の寄り添い方
しかし、環境の工夫では解決できない問題もあります。
それが、妻の夜間の体調不良です。
ここ1年ほど、夜になると妻が体調を崩すことが増えてきました。
日中は元気に過ごせる日もありますが、夕食後から就寝前、あるいは就寝後の1〜2時間に、突然「気分が悪い」「だるい」といった症状を訴えることがあります。
最初は一過性のものだと思っていましたが、次第にその頻度が増えてきて、「これは何かあるのでは」と心配になり、通院も始めました。
とはいえ、明確な病名がつくわけでもなく、原因もはっきりしないまま現在に至っています。
そんなとき、夫として何ができるのか——。正直、毎回悩みます。
「一緒に起きて寄り添ってあげたい」と思うのですが、実際には妻のほうから「一人で静かにしたい」と言われることが多く、無理に付き添うことでかえって気を遣わせてしまうことも。
結果として私はそっと距離をとり、妻の気配を感じながら、横になって過ごすことになります。ですが、心のどこかで「こんな時に自分だけ寝てしまっていいのか」という葛藤が生まれ、眠っていても浅い眠りになりがちです。
「見守ること」も寄り添い方のひとつ
夫婦というのは、常に同じリズムで生活できるとは限りません。
どちらかが体調を崩したり、心のバランスを崩したとき、もう一方がどんなふうに支えるか。そのあり方は一つではなく、状況によって変わるものだと感じています。
最近は、「見守ること」もまた一つの寄り添い方ではないかと思うようになりました。
無理に言葉をかけたり、そばにいることだけが優しさではなく、相手の気持ちやリズムを尊重して、“適切な距離”でそばにいることも愛情のかたちだと信じたいのです。
「どうすれば一番いいのか」という問いに、今もまだ明確な答えは出ていません。
ですが、日々の中で少しずつ試しながら、夫婦としての「ベストな距離感」を見つけていけたらと願っています。
夫婦で乗り越える夏の夜、不安と向き合う方法
夏の夜は、暑さだけでなく、睡眠不足や体調不良、不安とも向き合わなければなりません。それでも、お互いの存在を感じながら過ごす静かな夜に、ふとした安らぎや小さな希望を見出せることもあります。
まずは自分自身が健康でいること。しっかり睡眠をとり、日々の生活リズムを整えることが、結果的に妻への支えにもつながると信じています。
完璧ではないけれど、寄り添おうとする気持ちを忘れずに。この夏も、夫婦で無理せず、静かに乗り越えていこうと思います。
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