以前、自分自身の断捨離について記事にしましたが、今回は高齢の母との断捨離についてご紹介します。
断捨離といえば、自分自身の物の整理整頓を思い浮かべがちですが、高齢の親の持ち物整理も、人生のある時期に直面する大きなテーマのひとつです。
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ぜこんなに物が多いの?母の暮らしと趣味
母は現在、ひとり暮らしをしています。
長年生活をしていれば自然と物が増えるのは当然ですが、それにしても実家の片付けを始めてみると、その量には驚かされます。
よくよく聞いてみると、母は若い頃から裁縫と編み物が趣味で、洋服は自分で作るのが当たり前だったそうです。
編み物も長年続けていて、セーターやマフラー、帽子など手作りの作品が押し入れやクローゼットにぎっしり詰まっていました。
こうした「趣味の成果」は、母にとってはどれも思い入れのある思い出の品です。
そう簡単には捨てられない気持ちも理解できます。
過去の引越しで経験した“4人家族分”の荷物
実は数年前、母が今の住まいに引っ越したときも、荷物の多さに驚かされたことがありました。
「ひとり暮らしなのに、まるで4人家族分の荷物!」と業者さんもびっくり。
その結果、引越し料金も予想以上になり、母も「片付けないと」と口にしていましたが、なかなか手を付けられずに数年が経ってしまいました。
そんな経緯もあり、今回は本格的に服の断捨離からスタートすることにしました。
衣類だけでポリ袋8袋分!まずは第一歩
クローゼットの整理を始めてみると、あっという間に大きなポリ袋8袋分もの洋服が出てきました。
これはまだ、ほんの一部。
これからさらに押し入れやタンスの中身にも手をつけていく必要があります。
母は「これはまだ着られるわ」などとひとつひとつにエピソードを添えてくれます。
思い出の整理を伴う断捨離は、体力的にも精神的にも負担がかかる作業です。
でも、そのひとつひとつを丁寧に確認しながら進めることが、本人にとっても意味のある時間になるのだと感じました。
「もったいない」より「今を大切に」へ
断捨離の途中、「もったいない」という言葉が何度も出てきました。
けれど、「今の暮らしに必要かどうか」を基準に考えると、手放すことも自然と受け入れやすくなります。
「これは着ないけれど、思い出は残ってるから写真に撮っておこう」
「これはリサイクルに出せるから、誰かに使ってもらえると嬉しいわね」
そんな前向きな言葉が母から出るようになり、私もホッとしました。
高齢の親の家を片付けるコツ
高齢の親と一緒に断捨離をする際に大切だと感じたことは、「無理をしないこと」「思い出に寄り添うこと」「少しずつ進めること」です。
母も高齢ですので、一度に大量の荷物を整理するのは体力的にも気力的にも負担が大きいもの。
毎回少しずつ、一緒にお茶を飲みながら、昔話に花を咲かせつつ片付ける。
それが、母にとっても私にとっても心に残る時間になっています。
これからも「実家の片付け」は続きます
この断捨離は、たった数日で終わるようなものではありません。
むしろ、母のこれまでの人生に寄り添いながら行う“時間をかけた整理”だと思っています。
家の中が少しずつすっきりしていくのと同時に、母の気持ちもどこか軽くなっていくのを感じます。
それは、物だけでなく心の整理にもつながっているのかもしれません。
まとめ 高齢の親の断捨離は“思い出との向き合い”でもある
高齢の親の断捨離や実家の片付けは、単なる掃除や整理整頓ではありません。
そこには、家族の歴史や思い出が詰まっているからこそ、焦らずゆっくり、本人の気持ちに寄り添いながら進めることが大切だと感じました。
これからも、母と一緒に“今の暮らし”をより心地よくするための整理を、少しずつ進めていきたいと思います。
もし、同じように実家の片付けや親の断捨離を考えている方がいれば、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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