心の不調と上手に付き合う方法、毎週会うことで見えてきた母の変化
先日、高齢の母に会いに行きました。
少し時間に余裕ができたこともあり、最近は毎週のように顔を出しています。
会う回数が増えるにつれて、母の体調の波がより鮮明に見えるようになりました。
身体の不調は見た目ですぐ分かりますが、意外にも目立ってきたのは心の不調です。
気分が落ちてくると始まるのが、人や出来事への愚痴や悪口。
「〇〇さんに嫌味を言われた」「△△さんに意地悪された」
「嫌な電話があったから、老人会を辞めた」
話は最近の出来事にとどまらず、若い頃の職場の人間関係、結婚後の親戚トラブル、姉への不満、そして父への不満にまで及びます。
長年心の奥にしまっていた感情が、一気にあふれ出してくるようです。
高齢になると我慢ができなくなる?
年齢を重ねると、感情を抑える力が弱まり、思ったことをそのまま口にするようになるのかもしれません。
聞く側の私は最初こそうなずきながら耳を傾けますが、これが1時間以上続くと正直疲れてしまいます。
さらに、母は短期記憶が弱くなってきているため、同じ話を何度も繰り返します。
内容が重複するため、聞く方としてはかなりのストレスですが、母にとってはこれがストレス解消法の一つなのだと思えば、簡単には止められません。
父への愚痴はつらい
母が誰を嫌っていようと、正直私にはあまり関係ありません。
しかし、父の悪口だけは胸が痛みます。
父はすでに他界していますが、やはり聞いていて気持ちの良いものではありません。
もうひとつ厄介なのは、母の愚痴にうっかり同意してしまうと、「それはあの子が言っていた」と周囲に広められてしまうことです。
結果的に私が攻撃の対象になる・・・これは避けたい展開です。
愚痴を聞き流すコツ
以前は私自身が母の不満の矛先になっていた時期があり、その頃は本当にしんどかったです。
今は直接責められることがなくなったので、まだ気持ちは保てています。
しかし、愚痴を聞き続けていると心が疲弊します。
そこで私が意識しているのは、会話に一定の距離感を持たせることと、限界を感じたら早めに帰ること。
実際、この日も「今日は長く一緒に過ごそう」と思っていましたが、愚痴が続き過ぎて私の我慢の糸が切れそうになり、予定より早く切り上げました。
愚痴の裏にある“信頼”という気持ち
母の愚痴は時に私を疲れさせますが、裏を返せば「私には心を開いている」という証拠なのかもしれません。
弱音や不満をさらけ出せる相手が私しかいないのだと思えば、少しは受け止められます。
もちろん、何でもかんでも受け止めていたら私の心がもちません。
これからも、母の愚痴を“全部”ではなく“必要な分だけ”受け止め、無理のない距離感を保ちながら、週に一度の時間を大切にしていこうと思います。
まとめ:高齢の親の愚痴への向き合い方
・愚痴は心の不調や孤独感のサインと受け止める
・同意し過ぎるとトラブルになるため、返事は控えめに
・会話に距離を持たせ、限界を感じたら早めに切り上げる
・愚痴の裏には“信頼”があることも忘れない
高齢の親との関係は、体調だけでなく心の状態をどう受け止めるかが重要です。
上手に向き合うことで、お互いに穏やかな時間を過ごせるようになります。
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