歴史と芸術の理解に不可欠なキリスト教という視点。
最近、橋爪大三郎さんの著作をよく読んでいます。
その中でも今回手に取ったのが『世界は宗教で動いている』という一冊。
キリスト教をはじめとする宗教の視点から、歴史や現代社会を読み解く内容で、以前読んだ記憶があったものの、今回は“復習”を兼ねて改めて読み直すことにしました。
私はキリスト教徒ではありませんが、キリスト教そのものには以前から非常に強い関心があります。
というのも、もともと歴史好きで、日本史よりも世界史、特に古代ローマ時代に惹かれていたからです。
高校時代はローマ帝国の栄枯盛衰に夢中になり、書店で見かける古代ローマに関する本を片っ端から読んでいました。
読み進めるうちに、次第に興味の範囲が中世ヨーロッパへ、さらには地中海世界全体へと広がっていきました。
そうなってくると、必然的に出会うのが「宗教」や「芸術」。
バロック期の彫刻家・ベルニーニの作品に代表されるような、ローマン・バロックと呼ばれる宗教芸術の数々に心惹かれました。
特に、神々の肉体美をこれほどまでに美しく表現する芸術には、ただただ圧倒されます。
ですが、こうした宗教芸術に込められたメッセージや象徴を本当の意味で理解するには、やはりキリスト教の教義や歴史的背景を知らなくてはならないと痛感したのです。
「キリスト教を学ばなければ、見えてこない世界がある」
そう感じたことが、私がキリスト教に関心を持ち、本を読み漁るようになったきっかけです。
これまでもキリスト教に関する書籍は何冊も読んできましたが、改めて基礎に立ち返る意味でも、この『世界は宗教で動いている』を再読しようと考えました。
次回のブログでは、この本の読書感想を詳しくご紹介する予定です。
キリスト教という宗教の奥深さ、そしてそれが私たちの生きる社会や文化にどう結びついているのか・・・
少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ次回も読んでいただけると嬉しいです。
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