50代からの読書感想文:『皇国の守護者』第五・六巻

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本の紹介

  • タイトル:皇国の守護者
  • 作者:佐藤大輔
  • ジャンル:架空戦記小説

こんな方におすすめします

  • 戦術・戦略・兵器の描写が好きな方。
  • 架空戦記ものが好きだけど、魔法や超常現象の要素が少ない作品を探している方。
  • 緻密な時代設定とリアリティのある戦記物を楽しみたい方。

第五・六巻の舞台

第五・六巻では、戦いを終えた新城が手に入れた敵将ユーリアとともに皇都へ戻る場面から物語が始まります。華々しい凱旋式が執り行われるものの、人々はそれが政治的な欺瞞に過ぎないことを知っています。

この時期の皇国は厳しい冬を迎えており、湿った雪が積もる季節でした。
通常、冬季攻勢は困難とされていますが、帝国の指揮官は政治的な駆け引きの一環として、戦争の主導権を握るために攻撃を決行。
標的となったのは皇都へ続く三本の街道のうちのひとつで、両側を山に挟まれた狭い戦略的要衝でした。ここに布陣していた皇軍は、この地点で決戦を迎えることになります。

皇軍の初勝利と新城の戦略

これまでの戦闘では苦戦が続いていた皇軍でしたが、今回は新城が指揮を執ったことで初めて優位に立ちます。その勝因として、以下の要素が挙げられます。

  1. 大砲の集中的な運用:限られた砲をかき集め、戦略的に配置することで火力を最大限に発揮。
  2. 新城の指揮:通常ならばありえない状況ながら、特別に指揮権を掌握し、的確な判断を下す。

こうして皇軍は初の勝利を収めるものの、新城の方針に対して味方の間には不信感が生じます。火力を重視する戦略は従来の戦術と異なり、伝統的な戦闘観を持つ者たちからは疑問視されました。
しかし、それでも信念を貫く新城の姿勢には共感を覚える部分もあります。

印象に残る場面

「精神力だけでは戦いに勝つことはできない」

この戦闘では、局地的に重砲火器を集めて火力を集中させるという新城の戦略が際立ちました。
従来の戦術とは異なるこの方針が勝利を導いたものの、一介の少佐が指揮を執るという展開にはやや違和感を覚える部分もありました。

まとめと今後の展開

第五巻・第六巻では、皇軍が初めて優位に立つ戦闘が描かれました。
新城の指揮によって戦況は好転しましたが、その背景には都合の良すぎる展開も感じられます。
彼がどのようにして指揮権を掌握したのか、その経緯にはやや不自然さが残る印象です。

次巻では、さらにどのような展開が待ち受けているのか、期待が高まります。

今回もブログを読んでいただき、ありがとうございました!
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理工系の大学を卒業後、自動車設備メーカーに就職。
途中、和菓子職人への憧れから修業を経験。
その後、人材ビジネス業界で25年間勤務し、15年間は役員として活動。
仕事をしながらMBAの科目をすべて履修し、現在はフリーランスとして活動中。これまでの経験を活かしながら、新しい挑戦を続けています。

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過去30年間、自宅でほぼ毎晩ワインを飲んできました。その結果、開けたワインコルクは5,000本以上に達するかもしれません。もしかすると、ワインソムリエよりも多くのコルクを開けているかもしれません。しかし、ソムリエのように詳しいワイン評論はできず、「味が好きかどうか」「食事に合うかどうか」でシンプルにワインを選んでいます。

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